古本屋店長の<極私的>本棚

古書店店長・国丸のオススメ本ご紹介!

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『ニッポニア・ニッポン』、あるいは『共生虫』

少し気の重い話題がいま身のまわりで取り沙汰されているので、小説に引っ掛けて記事を上げてみようかなー、なんて思い立ちました。

ちょっと前に、本業のほうのお店の近くで、爆弾騒ぎがありました。

全国版のニュースでも取り上げられたので知ってる方も多いと思います。ある高校で手製爆弾を放り込んだ子がいたって事件です。

彼はどうやらウチの店のお客さんとしてやって来てたことがあるらしく、新聞社の取材が何件か、店のほうにもやってきました。

取材されたって国丸はなんにも知らないんですけどね。顔を知ってるわけでもないし。

取材自体はまぁべつにいいんですけど、どうもいろんな噂が飛び交ってて、ちょっと閉口気味です。ひとの口に戸は立てられない、と昔のひとは言いましたが、そのとおりですね。

で、噂を聞きながら『ニッポニア・ニッポン』と『共生虫』を思い出していました。前者は阿部和重さんの作品、後者は村上龍さんの作品です。

どちらも共通しているのは、「引きこもり」という事象を取り上げた作品だ、ということです。

犯人の彼が引きこもりだったってわけではなくて、イメージとしてこの2つの作品を思い出しただけなんですけどね。

この2つの作品に共通しているのは「思い込みの強さ」です。

自分の見ている世界やその世界の内側で通用する強力な「法則」みたいなものが、主人公たちの行動を決定している。こうしたことは普通に起こり得るのです。国丸も、少し鬱々としてくると、自分の作り出した悲観的な虚像に立ち向かえなくなることがあります。これがもっと強力になると、きっと、「これが絶対だ」という思い込みから逃れられなくなるんじゃないでしょうか。

爆弾を投げ込んだ彼が実際にどんな気持ちや考えだったのかは知りようがありません。だからこれは国丸の勝手な想像です。思い込みから逃れられなくなった「彼」の、窮屈な日常を想像してしまうと、ちょっとやりきれない気分になってしまうんですね。

ただひとつ、事件を起こした人間が近親者にいる、という事実が、勝手な憶測や噂を呼んで家族までも傷つけてしまうことはあってはならないような気がしています。

ちょっと暗い話ですみません・・・。
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  1. 2005/06/21(火) 00:10:22|
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